身近にいる美しい野鳥5選!バードウォッチング初心者におすすめの鳥を紹介
老若男女問わず楽しめる趣味として人気があるバードウォッチング。
自然の中を歩きながら鳥を探すだけなので、特別な運動神経は必要ありません。双眼鏡があれば始めやすく、近所の公園や川沿いでも楽しめるのが魅力です。
とはいえ、初心者のうちは「鳥の知識がまったくない」「どこに行けば見られるのかわからない」「そもそも鳥の名前が全然わからない」という人も多いと思います。
鳥って、意識して見ないと全部まとめて「鳥」です。スズメより大きいか小さいか、白いか黒いか、そのくらいで終わりがちです。鳥側からしたら失礼な話ですが、初心者はそんなものです。
そこで今回は、身近な場所でも見られる可能性があり、さらに見た目が美しい野鳥を5種類紹介します。
どの鳥もバードウォッチャーから人気があり、初めて見たときに「こんなきれいな鳥が日本にいるの?」と驚くような存在です。まさに空飛ぶ宝石です。宝石なのに自力で飛びます。すごい。
カワセミ

まず紹介したいのが、バードウォッチング初心者にも人気の高いカワセミです。
カワセミは「清流の宝石」と呼ばれるほど美しい野鳥です。背中は鮮やかな青色で、お腹はオレンジ色。小さな体ながら、かなり目立つ色をしています。
初めてカワセミを見た人は、その美しさに驚くと思います。写真で見るのと、実際に目の前で見るのでは印象が違います。水辺に小さな青い光が飛んだように見えたら、それはカワセミかもしれません。自然界、たまに本気でデザインしてきます。
カワセミは清流のイメージが強い鳥ですが、実は山奥に行かないと見られない鳥というわけではありません。川、池、湖、公園の水辺など、比較的身近な場所でも見られることがあります。
都市部の公園でも、魚がいる池や川があれば姿を見せることがあります。初心者がバードウォッチングを始めるなら、まずは近所の池や川沿いを探してみるのもおすすめです。
カワセミの魅力は、見た目の美しさだけではありません。
運が良ければ、水面の上でホバリングをしたり、水中に急降下して小魚を捕まえたりする姿を見ることができます。あの小さな体で一気に水に飛び込む様子は、かなり迫力があります。
ただし、カワセミは警戒心もあります。見つけたからといって大きな声を出したり、急に近づいたりすると逃げてしまいます。見つけたら静かに観察しましょう。テンションが上がっても、心の中でだけ「いたー!」と叫ぶのが大人のバードウォッチングです。
オシドリ

次に紹介したいのが、華やかな見た目で人気のオシドリです。
オシドリのオスは、カモの仲間とは思えないほど派手な姿をしています。オレンジ、紫、緑、白などが組み合わさった羽は、まるで作りもののような美しさです。
初めて見ると、「本当に自然界の鳥なの?」と思うくらい独特です。カモ界のおしゃれ番長です。色の使い方がかなり攻めています。
オシドリは山地の渓流や湖などに生息していますが、冬になると平地の池や公園でも見られることがあります。地域によっては、冬のバードウォッチングで人気の鳥です。
オシドリといえば、「おしどり夫婦」という言葉でも有名です。仲の良い夫婦のたとえとして使われますよね。
ただ、実際のオシドリは、ずっと同じ相手と寄り添うわけではないようです。ペアでいるのは繁殖期の一時期で、毎年パートナーが変わることもあります。
言葉のイメージと現実が違う鳥です。人間社会で美談になりすぎた結果、オシドリ本人たちもたぶん困惑しています。
それでも、オスとメスが並んで泳いでいる姿はとても美しく、見つけるとうれしい鳥です。特にオスの華やかな姿は写真映えもします。
初心者が観察するなら、冬の池や湖、公園の水辺などをチェックしてみるとよいでしょう。水鳥は木の中に隠れる小鳥より見つけやすいので、バードウォッチングを始めたばかりの人にもおすすめです。
キビタキ

キビタキは、黄色と黒のコントラストが美しい小鳥です。
名前の通り、黄色いヒタキの仲間で、オスは鮮やかな黄色と黒の模様が特徴です。新緑の中にいると、その黄色がとても映えます。
キビタキは日本には春ごろにやってくる夏鳥で、主に山地の広葉樹林などで見られます。ただし、渡りの時期には市街地の公園に立ち寄ることもあり、初心者でも出会えるチャンスがあります。
見た目も美しいですが、キビタキは鳴き声も魅力的です。
さえずりは変化があり、聞いていて飽きません。鳥に詳しくない人でも、森の中で美しい声が聞こえてくると「何の鳥だろう」と気になるはずです。
ただし、キビタキは小さく、木の中を動き回ることが多いので、最初は見つけるのが少し難しいかもしれません。声はするのに姿が見えない、という初心者あるあるが発生します。鳥、隠れるのがうますぎます。
それでも、一度見つけるとかなり感動します。黄色い体が枝の間に見えた瞬間、「あ、いた!」と一気にテンションが上がります。
春から初夏にかけて、緑の多い公園や林を歩くときは、耳をすませてみてください。美しいさえずりが聞こえたら、近くにキビタキがいるかもしれません。
オオルリ

オオルリも、バードウォッチャーに人気の高い美しい野鳥です。
オスは頭から背中にかけて鮮やかな青色をしており、お腹は白色です。そのコントラストがとても美しく、カワセミとはまた違った青の魅力があります。
カワセミが水辺の宝石なら、オオルリは森の青い宝石という感じです。青い鳥って、見つけた瞬間にちょっと幸せになった気がします。名前だけで縁起が良さそうです。
オオルリは夏鳥で、日本では春ごろから見られます。山地の渓流沿いや林で見られることが多い鳥ですが、渡りの時期には市街地の公園に立ち寄ることもあります。
オオルリの魅力は、姿の美しさだけではありません。
ウグイス、コマドリとともに「日本三鳴鳥」に数えられるほど、鳴き声が美しい鳥として知られています。澄んだ声で高い場所からさえずる姿は、とても印象的です。
比較的目立つ場所でさえずることもあるため、鳴き声を覚えると見つけやすくなります。初心者のうちは難しいかもしれませんが、何度か観察しているうちに「この声はもしかして」と気づけるようになります。
オオルリは、バードウォッチングを続けるうえで一度は見てみたい鳥のひとつです。双眼鏡で青い背中を確認できたときの感動はかなり大きいです。
キジ

最後に紹介するのは、日本の国鳥であるキジです。
キジは、今回紹介する鳥の中ではかなり大きな野鳥です。オスは赤い顔、緑色に光る胸、長い尾が特徴で、かなり派手な姿をしています。
「美しい野鳥」と聞くと、小さくてかわいい鳥を想像する人も多いかもしれませんが、キジのオスは迫力のある美しさがあります。小鳥の宝石感とは違い、野性味があります。鳥界の武将みたいな雰囲気です。
キジは田んぼ、畑、草地、河川敷など、開けた場所で見られることがあります。都心部では見かける機会は少ないかもしれませんが、郊外や自然の残る地域では意外と身近な鳥です。
特に春の繁殖期には、オスが「ケーン、ケーン」と大きな声で鳴くため、見つけやすくなります。さらに、羽をバタバタさせる母衣打ちという行動をすることもあり、遠くからでも存在に気づきやすいです。
ただし、キジは近づくとすぐに逃げます。長距離を飛ぶというより、草むらの中をすばやく走って逃げることが多いです。見た目は堂々としているのに、逃げ足はかなり速いです。
キジを見つけたら、無理に近づかず、少し離れた場所から観察しましょう。双眼鏡があると、羽の色や模様までよく見ることができます。
身近な場所にも美しい野鳥はいる
バードウォッチングというと、山奥や自然豊かな場所に行かないと楽しめないと思う人もいるかもしれません。
でも、実際には身近な場所にも美しい野鳥はたくさんいます。
公園の池、川沿い、住宅地の近くの林、田んぼ、海辺、河川敷など、少し意識して歩くだけで、今まで気づかなかった鳥に出会えることがあります。
最初から珍しい鳥を探す必要はありません。まずはよく見かける鳥をじっくり観察してみるだけでも十分です。
スズメ、ハクセキレイ、ムクドリ、ヒヨドリ、カモなど、身近な鳥でも動きや表情をよく見ると意外と面白いです。鳥にも性格があるように見えてきます。忙しそうに歩く鳥、やたら堂々としている鳥、ずっと鳴いている鳥。見ていると、だんだん親近感がわいてきます。
そして、少し慣れてきたら、今回紹介したカワセミやオシドリ、キビタキ、オオルリ、キジのような美しい野鳥を探してみると、バードウォッチングがさらに楽しくなります。
初心者は双眼鏡があると楽しさが増える
バードウォッチングを始めるなら、双眼鏡があると楽しさがかなり増えます。
肉眼でも鳥を見ることはできますが、小さな野鳥は遠くにいることも多く、細かい色や模様までは見えにくいです。
双眼鏡を使うと、鳥の羽の色、目のまわりの模様、くちばしの形、しぐさなどが見やすくなります。遠くにいる鳥がぐっと近くに見えるので、観察している感が一気に出ます。
初心者の場合は、いきなり高価な双眼鏡を買う必要はありません。まずは軽くて扱いやすいものを選ぶと使いやすいです。
重すぎる双眼鏡は、長時間持っていると疲れます。鳥を見る前に腕が負けます。初心者は軽さもかなり大事です。
また、双眼鏡を使うときは、鳥に近づきすぎないことも大切です。遠くから静かに観察できるのが双眼鏡の良さです。
鳥を驚かせない距離を保ちながら、自然な姿を楽しみましょう。
野鳥観察で気をつけたいマナー
バードウォッチングでは、マナーも大切です。
野鳥は野生の生き物です。観察する側の行動によって、鳥にストレスを与えてしまうことがあります。
特に注意したいのが、巣に近づきすぎないことです。かわいいひなを見たい気持ちはわかりますが、巣に近づくと親鳥が警戒し、子育てに影響が出ることがあります。
また、大きな声を出したり、鳥を追いかけたり、写真を撮るために近づきすぎたりするのも避けましょう。
こちらは「ちょっと見たいだけ」でも、鳥からすると巨大な人間が迫ってくるわけです。かなり怖いはずです。鳥目線では完全に怪獣です。
公園や自然の中では、他の利用者への配慮も必要です。通路をふさいだり、三脚を広げすぎたりしないようにしましょう。
バードウォッチングは、鳥の生活を邪魔せず、自然の中でそっと楽しむ趣味です。マナーを守ることで、気持ちよく長く楽しめます。
まとめ
今回は、バードウォッチング初心者にもおすすめしたい、身近で見られる美しい野鳥を5種類紹介しました。
カワセミは「清流の宝石」と呼ばれるほど美しい青とオレンジの鳥で、水辺で見られることがあります。オシドリは華やかな羽を持つカモの仲間で、冬の池や湖で出会える可能性があります。
キビタキは黄色と黒のコントラストが美しい夏鳥で、さえずりも魅力的です。オオルリは青い背中と美しい鳴き声を持ち、日本三鳴鳥のひとつとして知られています。そしてキジは日本の国鳥で、田んぼや草地などで見られる迫力ある野鳥です。
バードウォッチングは、山奥に行かなくても楽しめる趣味です。近所の公園や川沿いにも、意外と多くの野鳥がいます。
双眼鏡を持って少し意識して歩くだけで、いつもの景色が少し違って見えるようになります。これまで何となく通り過ぎていた場所にも、きれいな鳥や面白い鳥がいるかもしれません。
最初は鳥の名前がわからなくても大丈夫です。「きれい」「かわいい」「変な動きしてる」くらいの感覚から始めても十分楽しめます。
ぜひ、身近な場所からバードウォッチングの世界に足を踏み入れてみてください。思った以上に、空や木の上はにぎやかです。
