漫画ワンピースがなぜこんなに面白いのかを考えてみた!

ワンピースの最大の魅力は、個性的なキャラクター達が織りなす読んでいて胸が熱くなる人間ドラマにあると思います。

ワンピースには主人公をはじめ、とてもたくさんの個性的なキャラクターたちが登場します。彼らは見た目はもちろん。性格や戦い方、大事にしているポリシーやそこに至るまでのバックグラウンドまで、それぞれ全く違います。

また、その一つ一つが作者によって丁寧に描写されていて、読んでいる内にどんどんキャラクター達に感情移入をしていきます。そんなキャラクター達が冒険の中で衝突し合ったり、協力して壁を乗り越えたり、友情や愛情を育んでいく様は、読んでいてとても引き込まれるものなのです。

※多少ネタバレを含みますのでご注意ください

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簡単なあらすじ

ワンピースは、たくさんの人達が「ワンピース」と呼ばれる大秘宝を求め、海賊となって海へと冒険に飛び出す「大海賊時代」の物語です。

主人公で「ゴムゴムの実」を食べた全身ゴム人間のモンキー・D・ルフィも、ワンピースを求めて海に出た一人です。ルフィは、航海を進めていく内にたくさんの仲間と出会います。

世界一の剣豪を目指す三刀流の剣士ロロノア・ゾロ、元海賊専門の泥棒で天才航海士のナミ、勇敢なる海の男を目指す凄腕の狙撃手ウソップ、世界中の魚が集まるオールブルーという海を探す超フェミニストでクールな料理人サンジ、他にもたくさんの仲間が登場します。そんな仲間たちと共に航海を続けていくのですが、ルフィ達麦わら海賊団の前には、多くの困難が待ち構えています。

強大な力を持ったライバルの海賊たちはもちろん。絶対正義を掲げ、海賊を捉えようとする海軍の猛者たちや不可思議な海が引き起こす異常気象に、海に潜む人外の力を持った生物たちが、次々とルフィ達の前に現れます。それらの困難を、各々の個性を生かしながら協力し合って突破していくのです。

ワンピースには、ただのバトル漫画とは異なる、世代を問わず多くの人を惹きつける人気の理由があります。その理由を1つずつ紹介していきたいと思います。

ワンピースの面白さその理由

理由1【個性豊かなキャラクター】

ワンピースにはとてもたくさんのキャラクター達が登場します。先ほども触れましたが、そのキャラクター達は、皆個性的で、1人として同じようなキャラクターが存在しません。

それぞれに長所や短所があり、読んでいて考え方が自分と似ているなーと共感するキャラクターもいれば、憧れを抱くようなキャラクターもいますし、腹が立つ嫌われキャラもいます。

しかし、その誰もが自分の信念のもとに「大海賊時代」という激動の時代を生き生きと生き抜いており、読んでいるうちに敵役さえ応援したくなるような気持ちになることも珍しくありません。

また、登場するキャラクターの中には「悪魔の実」と呼ばれる不思議な果実を食べたことにより特殊能力に目覚めている者が多く存在します。主人公ルフィが食べた「ゴムゴムの実」も悪魔の実の1つです。悪魔の実には他にも、体が炎になる「メラメラの実」や、牛に変身することができるようになる「ウシウシの実」など、多くの種類があります。

悪魔の実の能力者は、全員が異なる能力を持っており、その能力を使って、読者が予想できないような激しいバトルを繰り広げるのもワンピースの魅力の1つです。

理由2【緻密に作り上げられた不思議な世界】

ワンピースの世界には、多くの謎があります。先ほど紹介した「悪魔の実」もそうです。

悪魔の実は、どこからやってくるのか、どうやって手に入れるのか、どんな種類があるのかなど、まだ作中では明らかにされていません。

また、誰もが求める「ワンピース」すらも、確かに存在するという事以外は、一体どんなモノなのかすらも不明なのです。

読者の間では、世界を手に入れられる程の威力を持つ兵器と噂をされていたり、何か物体ではなく、大陸が一つになることなのではないかと噂をされていたりと、多くの説が唱えられています。

ワンピースに登場する謎の多くは、未だに解明されていないものがほとんどです。しかし、注意深く物語を読み進めていくと、そのヒントになるような描写があちこちに散りばめられています。

それらのヒントをもとに、「悪魔の実」や「ワンピース」について、また「失われた過去」と呼ばれる歴史上の空白の100年間についてや、登場人物の過去の因縁についてなどなど、多くの謎の答えを求めて読者たちもワンピースの世界を冒険することになるのです。

理由3【心に残る感動の名シーン】

ワンピースの読者の多くは、いくつかの心に残る感動の名シーンや、記憶に残っている名台詞などがあるのではないかと思います。

心に残る名シーンの一つとして、多くの読者が挙げるのはアラバスタ王国でのエピソードでしょう。ここからは、少しネタバレを含みます。ネタバレが嫌な方は読み飛ばしてください。

また、極力ネタバレしないように書きますので、実際のストーリーを読んだ人には違和感のある部分があるかもしれませんが、ご了承ください。

砂漠の国であるアラバスタ王国では、常に水不足に悩まされ続けてきました。国民は少ない水を分け合い、貧しく苦しい生活を強いられてきました。王国側も現状を何とかしようと試みてきたのですが上手くいきません。

そんな中、実は王国側が水を独占しているという噂が流れます。怒った国民たちが反乱軍を組織し、水を奪回しようと王国軍と対立状態に陥ります。

そんな中、水を奪い返し、国民に水を分け与えるバロックワークスという組織が現れます。バロックワークスのリーダー、クロコダイルは国の英雄として讃えられるようになります。

しかし、このバロックワークスこそが、国を支配するために、王国軍と反乱軍との対立を煽り、国内を混乱させている張本人だったのです。

航海の途中でアラバスタ王国に辿り着いたルフィ一行は、国内の混乱を治めようとする王女ビビ達と協力し、激闘の末に偽りの英雄クロコダイル率いるバロックワークスを打倒するに至ります。

ルフィ達はビビに自分たちの仲間になるよう誘いますが、ビビは国に残る決断をします。それを受けたルフィたちは、海軍が自分たちを追ってくる前に王国を後にします。

ビビは遠く離れていく海賊船に向けて大声で呼びかけます。「いつかまた会えたら!!!もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」と、しかし、すぐそこにはもう海軍の艦隊が迫っていました。

ルフィ達は必死で叫び続けるビビの声を聞きながらも、ビビと自分たちとの繋がりを海軍に知られてはならないと、背を向けて何も返事をしません。

ルフィ達がこのまま去って行ってしまうのかと、ビビが絶望しかけたその時、ルフィ達は左腕を空高く掲げました。その腕には、バロックワークスの罠にかからないよう、ビビやルフィ達、仲間同士でしかわからない仲間の印がハッキリと刻まれていました。無言で去っていく中、「俺たちはいつまでも仲間だ!」というメッセージを、ビビに向けて送ったのです。

このシーンは多くの読者の心に残り、アラバスタ王国のエピソードだけが映画化されたり、この仲間のポーズを真似して写真を撮る人たちがたくさん現れたりと、大きな影響を与えました。

また、このような名シーンの他にも、料理人のサンジが仲間になる際、今までお世話になった大恩人に向けて土下座をしながら言った「…長い間!!!くそお世話になりました!!!」というセリフや、主人公ルフィがいつも口にする「海賊王に!!!おれはなるっ!!!!!」という自分の夢を真っすぐ表現するセリフなど、読んでいて思わず胸が熱くなる名言や、元気が出るセリフもたくさんあります。

総括

このようにワンピースでは、とても魅力的なたくさんのキャラクターたちが、神秘の大秘宝ワンピースを求めて不思議な世界を大冒険をします。涙あり笑いあり、もちろん興奮ありのその物語は、老若男女問わず、多くの人達に支持されているのです。

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