高校生の勉強に役立つマンガ3選

漫画は多くの人達から愛される娯楽であるが、その娯楽の魅力を勉強に応用しようという試みが以前から行われている。暗記科目に用いられることが多い。

勉強を始めるときに興味を持たせる導入役として非常に優秀であるし、イメージやエピソードとしての記憶の方が定着しやすいなどの利点があるからである。

そんな勉強に役立つ漫画を3つ紹介する。やや古い作品ばかりだが、その分中古であれば安く手に入れることができる利点がある。

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高校生の勉強に役立つマンガ

大学受験らくらくブック 世界史

私自身が最もお世話になった勉強用漫画がこれである。前述したように人間の記憶はイメージ記憶やエピソード記憶の方が定着しやすく想起しやすい仕組みとなっている。

そしてそのエピソード記憶を勉強に利用する際に最も相性がいいのが歴史である。本作品は普通の女子高生が願いをかなえる青い蝶を探しにやってきた宇宙人とともに過去へ赴き、世界の歴史に触れながらその蝶を探すというストーリーになっている。

キャラクターたちが歴史に直接触れて会話する様子は興味深く、それゆえ覚えやすい。

国の制度であったり文化の紹介であったりといった多くの情報を一つにまとめている個所は記憶には向かないが、ストーリーを通じて世界がどのような流れで今日にまでたどり着いたのかを大まかに知ることができ、世界史の概要を理解し把握することに非常に有効である。なお、本作品は古代から近世までと近世以降の二冊に分かれている。

数年後に世界史が必須科目でなくなってしまうらしいので需要は減りそうだが、たとえ受験勉強に役立たなくとも世界の歴史を知ることは非常に有用である。

今後世界で活躍したいと考えている若者に読んでほしい漫画である。

大学受験らくらくブック 「源氏」でわかる古典常識

源氏物語のストーリーを通じて当時の知識や考え方に触れることができる。

源氏物語は古典文学の最高峰の一つとして有名であるが、その作品を一通り抑えている日本人がどれくらいいるだろうか。

本作は漫画というポピュラーで親しみやすい媒体を用いてそれを促すことができる。

細かい知識などに触れるわけではないためこれを読むことでダイレクトに成績が向上するわけではないが、それでも古典文学に対する興味を引いたりそれを体感したりするには十分である。

絵のタッチが少女マンガ的な印象を与えるため、どちらかといえば女性に好まれやすい作品であるといえるだろう。

大学受験らくらくブック 漢文

漢文の基本的なルールや知識を一つずつわかりやすく学ぶことができるのが本作である。

前述した「源氏」でわかる古典常識とは異なり、文法的な知識を得ることができるのが特徴である。作中には仙人や三国志に登場する劉備、関羽、張飛などといったキャラクターが次々登場し、本編の主人公である二人の高校生に漢文の知識を教えていく。

覆水盆に返らずといった有名な言葉を挙げているため、覚えやすいうえに今後生きていく上で役立つだろう教訓を知ることができるのも本作の魅力である。

実はこの話、最後で少しばかりどんでん返し的な展開になるのだが、それがどのようなものであるかはご自身で確かめてみてほしい。

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