緊迫の心理戦が面白いおすすめ漫画5選

漫画の歴史を振り返ると、スポーツやギャグ漫画が絶対的な王道であり、次には冒険や恋愛やヤンキー系です。最近はグルメやセクシー系なども人気ですが、これらが絶対的な主流なのです。

一方で、漫画好きな人ほど、ハマってしまうジャンルがあります。それが今回の「心理戦」を題材にした漫画で、これは大人でも夢中になる事から、子供時代から漫画を愛してきた人が最後に辿り着くものなのです。

今回は、個人的な王道心理戦漫画を5選紹介しますので、まだ読んでいないなら参考にして下さい。

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心理戦が絶妙に面白い漫画5選

お勧め漫画1「賭博黙示録 カイジ」

心理的な駆け引きがある漫画の共通点は何だと思います?

それはスリリングな展開や深みある内容、凝った演出などですが、漫画という音も映像もない世界では画風や画力が試されます。これは今回紹介する5選も、または漏れた漫画のどれもが、絵として完成された上手さがあります。

しかし、この多くの人が認める心理漫画だけでなくギャンブル漫画や大人向け漫画の代表でも「賭博黙示録 カイジ」は、絵が極端に個性的です。これは誉め言葉で、要はあまり上手くありません。素人の自称漫画家でも、著者である福本伸行さん以上の画力ある人は多数いるでしょう。

しかし、絵が下手でも漫画として大成功する事を証明しているのです。「カイジ」はシリーズを含めて、どれも画期的で意外性あるギャンブルばかりです。

相手キャラとの駆け引きもありますが、それは作者が読者との心理戦を楽しんでいるように感じてしまうのは、私だけなのか思ってしまいます。

もし、表紙や逆に人気がありすぎるからと、読むのを止めているなら、それは大きな損失です。カイジシリーズが心理戦漫画の頂点に君臨すると、数冊も読めば気が付くでしょう。

お勧め漫画2「クロサギ」

今回紹介する漫画で気が付いたのは、その多くが映画化やドラマ化やアニメ化されています。

これは、心理戦漫画の多くは、一話完結ではなく何話も続くので先が気になる事や、漫画ならではの奇想天外で映像不可能なシーンが少ないので作品化しやすいのでしょう。

クロサギも今から10年ほど前に山下智久さんや堀北真希さんをメインにして、ドラマ化されたので、原作を知らない人も記憶にあるのではないでしょうか?

ドラマも観た私から言わせると、決して悪くはなかったですが、まだ漫画クロサギの凍えるようなクールな感覚を出すことに成功していません。

クロサギの醍醐味は、詐欺師を騙す”クロサギ”という役目を淡々とこなす事と、心理戦としては育ての親でもある喫茶店オーナーとの、言葉少なな会話の中に隠されています。一見すると、敵キャラとの対決がメインであり、家族の敵を探す復習路線だと勘違いされますが、もう一つの心理戦にこそ本筋があるのです。

これも名作なので、必ず読んだ方が良いでしょう。

お勧め漫画3「デスノート」

心理戦漫画は大人向けだとしましたが、訂正するならそれはこの作品の為にあります。心理戦漫画としてはアニメに映画にドラマ、そして海外でも作品化されたのはこれぐらいでしょう。

心理戦の作品は、ドラえもんやキャプテン翼などの様に、国や文化を飛び越えて世界規模でヒットするのは難しいのです。なぜなら、心理の裏にはその国籍などだけで通じるものがあるからです。

だから、日本人が読めば納得の心理戦や駆け引き、どんでん返しでも、外人が読むとまったく理解できない事が文化の違いなどであり得ます。

しかし、デスノートは少年向けという当初のコンセプトが信じられないぐらいに、本当に全世界や老若男女を越えて支持された画期的な漫画です。

色々と深読みして後付けもできますが、単純に読み返して面白い漫画に仕上がっているのが見事なのです。きっと、そこが多くの人の共感を得たのでしょう。

後は、キャラ設定が見事で、普通は心理戦となると駆け引きがメインになり、主役や脇役の当初目的が薄れる事もあります。しかし、良い人物とされた好青年が壊れていく様などは、全て計算して作品を作り上げたのなら、作者(原作)大場つぐみさんは天才ですね。

きっと、大勢の人が一度は読んだと思いますが、もう一度読み返しても絶対に面白い名作となっています。

お勧め漫画4「嘘喰い」

最初に心理戦漫画は映画化やドラマ化しやすいと説明しましたが、紹介する中で最も遅く、最近になって映画化決定されたのが「嘘喰い」です。

すると、心無い人からは人気がなかったからだと思うでしょうが、それは違います。今回紹介してきた漫画は、単行本なら20巻ぐらいで終了しているものばかりです。

これは、漫画としては平均ぐらいですが、大ヒット漫画まらもう少し連載を続けても良いと思いますよね。でも、心理戦漫画は展開が似通ってくるので、劇的な路線変更も難しくて、長期連載は難しいのです。もちろん、20巻まで続けば十分とも言えますよね。

でも、「嘘悔い」は最近連載が終了しましたが、それでも単行本も48巻まで出ていて、連載期間は驚異の11年という長期に渡ったのです。これほど、濃い心理戦を毎週のように繰り広げて、ここまで続いたのは人気がある証拠でしょう。

他の心理戦漫画と比較しても、カイジが親しみあるダメ男、クロサギが影あるクール男、デスノートが悪魔思想の優等生なら、嘘喰いは心理戦界のヒーローに見えてしまいます。

まるで、往年の洋楽ハードロックバンドのような無駄に長い髪形やスーツを着こなすなど、従来の心理戦漫画とはスタイルが違っています。そこに、どの漫画よりも濃すぎる中身と、ちょっと複雑なルールなどは一見さんには敷居高く感じますが、だからこそ熱狂と支持を得たのです。

カイジを心理戦漫画の表と表現するのも何ですが、もし裏があるならそれは「嘘喰い」以外に候補作品は見当たりません。それだけおススメなので、ぜひ読んでみて下さい。

お勧め漫画5「ライアーゲーム」

最後は心理戦漫画としてだけでなく、ドラマや映画としても大人気だった「ライアーゲーム」です。もしかしたら、この作品が多くの人が納得の心理戦ゲームかも知れないです。

設定や登場人物などからして、もしかしたら自分もこんな世界に巻き込まれてしまうかも、という共感しやすい面があります。後は、戸田恵梨香さんや松田翔太さんなど、今でも人気の俳優が若い時に出演し、そこからブレイクしたのも作品に花を添えています。

映像化だけでなく、漫画としても当然魅力ありますし、心理戦も凝ったものや新しいものがあります。でも、他の作品と比較すると少々子供向けという点は否めません。

これは悪い意味ではなく、漫画としては小学生や中学生が入り込みやすくし、敢えてハードルを低くしているのです。きっと、この漫画から心理戦漫画に興味を持った人もいるでしょう。

そして、映画やドラマはもう少し大人向けになるので、一つの作品で二度楽しめるのは「ライアーゲーム」ならではの特徴です。

こちらも大人になってから読み返すと、新しい発見もあるので、ぜひ興味を持たれてはどうでしょうか?

総評

個人的な心理戦漫画の5選はどうだったでしょうか? 漫画ファンならお馴染みばかりで目新しさはないですが、じっくり腰を据えて読むと、その世界観に必ず引き込まれるでしょう。

個人的にはカイジをおススメしますが、時間があるなら漫画喫茶などに出向き、これら全部を一巻から数冊手に取り、適当に読み始めて気に入ったのなら、最終巻まで熟読して下さい。

きっと、人生観が変わりますし、人と接する時も細かな点を見逃さない性格に変わってしまいますよ。

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