登山用品はレンタルで始めよう!初心者が知っておきたい費用の目安
登山を始めたいと思ったとき、まず気になるのが道具の費用です。
登山靴、レインウェア、ザック、ストック、防寒着、ヘッドライト……と、必要なものを真面目にそろえていくと、なかなかの金額になります。
「ちょっと山に登ってみたいだけなのに、こんなに買うの?」と思う人もいるはずです。
登山用品、油断すると財布の標高が一気に下がります。山に登る前に、家計が遭難しそうになります。
そこで初心者におすすめなのが、登山用品のレンタルです。
最初から全部買いそろえるのではなく、まずは必要な道具をレンタルして登山を体験してみる。実際に使ってみて「これは必要」「これは自分で買いたい」「これはまだレンタルでいい」と判断する方が、無駄な買い物を減らしやすくなります。
この記事では、登山用品をレンタルする際の費用の目安や、初心者が借りておきたい道具、レンタル利用時の注意点を紹介します。
登山初心者はレンタルから始めてもいい
登山用品は、初心者のうちはレンタルから始めても問題ありません。
もちろん、今後も何度も登山を続けるなら、自分に合った道具を少しずつ買いそろえるのがおすすめです。特に登山靴は足に合うかどうかが大事なので、続けるなら自分用を持っておくと安心です。
ただ、まだ登山を趣味として続けるかわからない段階で、いきなり高い道具を一式買うのは少し勇気がいります。
買ったはいいけど、1回登って「思っていたよりしんどい」「虫が無理」「翌日の筋肉痛が人生最大級」となって、道具が押し入れで冬眠する可能性もあります。
そうなると、かなりもったいないです。
レンタルなら、必要な道具を一時的に借りられるので、登山デビューのハードルを下げられます。
最近は店舗で借りるだけでなく、ネットで申し込んで自宅や宿泊先に送ってもらえる宅配レンタルもあります。店舗に行く時間がない人でも利用しやすくなっています。
登山に必要な基本の道具
初心者向けの低山やハイキング程度であれば、普段の動きやすい服装とスニーカーでも楽しめる場所はあります。
ただし、山は街とは環境が違います。
天気が急に変わることもありますし、道がぬかるんでいたり、石や木の根で歩きにくかったりすることもあります。標高が高くなると気温も下がります。
そのため、ある程度しっかり登山をするなら、登山用品を準備しておいた方が安心です。
初心者がまず意識したい基本アイテムは、登山靴、レインウェア、ザックの3つです。
この3つは、登山の三種の神器と言われることもあります。
登山靴は、足元を安定させてくれる重要な道具です。普通のスニーカーより滑りにくく、足首や足裏を守りやすくなります。
レインウェアは、雨だけでなく防寒や風よけにも役立ちます。山の天気は変わりやすいので、晴れていても持っておきたいアイテムです。
ザックは、飲み物、行動食、着替え、防寒着、雨具などを入れるために使います。普通のリュックでも代用できる場合はありますが、登山用ザックは背負いやすく、長時間歩いても疲れにくいように作られています。
この3つをそろえるだけでも、登山の快適さはかなり変わります。
あると便利な登山用品
登山では、基本の3点以外にもあると便利な道具があります。
たとえば、トレッキングポールです。
トレッキングポールは、登りや下りで体を支える杖のような道具です。特に下山時は膝に負担がかかりやすいので、ポールがあるとかなり助かることがあります。
ただし、最初は使い慣れないと邪魔に感じる人もいます。まさに「便利な棒」なのですが、慣れるまでは棒に振り回されることもあります。
防寒着も大切です。
山は標高が上がると気温が下がります。街では暑くても、山頂や休憩中は肌寒く感じることがあります。フリースや薄手のダウンなど、体温調整できる服があると安心です。
ヘッドライトも、状況によっては必要です。
日帰り登山でも、下山が遅れたり、暗くなったりする可能性があります。スマホのライトでも多少は照らせますが、両手を空けられるヘッドライトの方が安全です。
そのほか、帽子、手袋、ザックカバー、スパッツ、登山用ソックス、救急用品などもあります。
初心者のうちは「何を持てばいいのか分からない」と感じると思います。登山用品の名前だけで、すでに軽く山道です。
だからこそ、最初はセットレンタルを利用すると分かりやすいです。
登山用品レンタルの費用目安
登山用品レンタルの費用は、借りる点数や日数、ブランド、レンタル会社によって変わります。
目安として、必要なものだけを借りる3点セットなら、1泊2日で8,000円〜1万円前後から利用できることが多いです。
たとえば、やまどうぐレンタル屋では、選べる3点セットのスタンダードが1泊2日で税込8,000円〜、2泊3日で税込9,500円〜と案内されています。ゴアテックス製を選ぶ場合は、1泊2日で税込9,500円〜、2泊3日で税込11,000円〜となっています。
また、雨具、登山靴、ザックなどを含む3点セットでは、組み合わせによって税込8,550円〜9,000円程度の例もあります。
一方で、登山靴、雨具、ザック、ストック、防寒着、ヘッドライトなどをまとめて借りるセットになると、1泊2日で1万3,000円〜1万6,000円前後が目安になります。
たとえば、2026年向けの登山レンタル案内では、初心者まるごと7点セットが1泊2日で16,000円と掲載されています。セット内容は、雨具上下、登山靴、ストック、フリース、ザック、ショートスパッツ、ヘッドランプです。
つまり、最低限だけ借りるなら1万円前後、しっかり一式借りるなら1万5,000円前後を見ておくと分かりやすいです。
もちろん、送料、補償料、延長料金、受け取り場所による割引などで総額は変わります。実際に利用する際は、必ず公式サイトで最新料金を確認しましょう。
レンタル費用の目安表
| レンタル内容 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 単品レンタル | 1点あたり数千円程度 | 足りない道具だけ借りたい人 |
| 選べる3点セット | 約8,000円〜1万円前後 | 登山靴・雨具・ザックなど必要最低限を借りたい人 |
| 6点・7点セット | 約13,000円〜16,000円前後 | 登山用品をほぼ一式借りたい初心者 |
| 富士登山向けセット | 約13,000円〜20,000円前後 | 富士山など標高の高い山に挑戦したい人 |
| マンスリーレンタル | 月額制・商品により異なる | シーズン中に複数回登山をする人 |
初心者の場合、まずは3点セットか6点・7点セットを検討すると分かりやすいです。
「レインウェアは持っているけど登山靴がない」
「ザックだけ家にある」
「一式まったく持っていない」
このように、自分が持っているものによって借りる内容を変えると、費用を抑えやすくなります。
3点セットは最低限だけ借りたい人向け
3点セットは、登山用品レンタルの中でも利用しやすいプランです。
登山靴、レインウェア、ザック、防寒着、ストックなどの中から必要なものを選ぶ形が多く、自分が持っていない道具だけを借りられます。
たとえば、普段使っているリュックはあるけど、登山靴とレインウェアは持っていない。そんな場合は、登山靴、レインウェア、防寒着の3点を借りる、といった使い方ができます。
必要最低限だけ借りられるので、費用を抑えたい人に向いています。
ただし、3点セットだと足りない場合もあります。
標高の高い山や天候が変わりやすい山に行く場合は、ヘッドライト、防寒着、ストック、スパッツなども必要になることがあります。
「安いから3点でいいや」と決めるのではなく、行く山や季節に合わせて必要な道具を確認しましょう。
登山はケチる場所を間違えると、しんどさが倍増します。山では「まあ大丈夫でしょ」が急に信用できない言葉になります。
一式借りるなら6点・7点セットが便利
登山用品をほとんど持っていない初心者なら、6点セットや7点セットのような一式レンタルが便利です。
登山靴、レインウェア、ザック、防寒着、ヘッドライト、ストック、スパッツなどがセットになっていることが多く、必要な道具をまとめてそろえやすいです。
特に富士登山や標高の高い山に挑戦する場合は、天候や気温の変化に対応できる装備が必要です。
普段のハイキング感覚で行くと、山頂付近で「聞いていた話と違う」となることがあります。山、上の方は普通に別世界です。
一式セットなら、自分でひとつひとつ道具を選ぶ手間が少なくなります。初心者にとっては、これがかなり助かります。
ただし、セット内容はレンタル会社によって違います。
「7点セット」と書かれていても、何が含まれているかは必ず確認しましょう。登山靴が含まれているのか、防寒着があるのか、ヘッドライトがあるのか、雨具は上下セットなのかなど、細かい部分を見ることが大切です。
宅配レンタルなら自宅に届いて便利
最近の登山用品レンタルは、ネットで申し込んで自宅に送ってもらえる宅配レンタルが主流になっています。
自宅で受け取れるので、店舗に行く時間がない人でも利用しやすいです。
また、登山口近くの宿泊先やホテルに配送できるサービスもあります。旅行や富士登山のように現地へ移動する場合は、荷物を減らせるので便利です。
レンタル会社によっては、富士山の五合目や新宿店など、指定場所で受け取り・返却できるプランもあります。やまどうぐレンタル屋では、富士山開山シーズンの吉田口五合目や富士宮口五合目、通年営業の新宿店で受け取り・返却できる案内もされています。
登山用品はかさばるので、持ち運びが意外と大変です。靴、ザック、レインウェア、防寒着を全部持って移動すると、登山前からすでに荷物が登山です。
宅配や現地受け取りをうまく使うと、準備がかなり楽になります。
サイズ確認のために早めに受け取る
登山用品をレンタルするときに注意したいのがサイズです。
特に登山靴とレインウェアは、サイズが合わないとかなり困ります。
登山靴が小さいと足が痛くなりますし、大きすぎると靴の中で足が動いてマメができやすくなります。登山中に靴が合わないと、本当に地獄です。景色どころではありません。足元の痛みとずっと会話することになります。
レインウェアも、小さすぎると動きにくく、大きすぎると風でバタついたりします。
そのため、レンタル品は登山当日ギリギリではなく、余裕を持って受け取るのがおすすめです。
早めに届けば、試着してサイズが合わなかった場合に交換対応を依頼できる可能性があります。
特に初めてレンタルする場合は、利用日の数日前には届くように手配しておくと安心です。
レンタル時に確認したい注意点
登山用品をレンタルするときは、料金だけでなく利用条件も確認しておきましょう。
まず、レンタル日数です。
1泊2日なのか、2泊3日なのか、延長できるのかを確認します。返却が遅れると延長料金がかかる場合があります。
次に、送料です。
表示されているレンタル料金とは別に、送料が必要な場合があります。往復送料が含まれているのか、別料金なのかで総額が変わります。
補償サービスも確認しておきたいポイントです。
通常使用での汚れや軽い傷は問題ないことが多いですが、破損や紛失の場合に費用が発生することがあります。そらのしたでは、有料のレンタル保険サービスを選ぶことで通常使用時の破損は請求されないと案内されています。
また、キャンセル料や変更期限も確認しておきましょう。
天候が悪くて登山を中止することもあります。山は天気次第で予定が変わる趣味です。むしろ天気に振り回される趣味と言ってもいいです。
安心して利用するためにも、申し込み前に利用規約や返却方法を確認しておくことが大切です。
レンタルと購入はどちらがいい?
登山用品は、レンタルと購入のどちらが良いのでしょうか。
これは、登山に行く頻度によって変わります。
年に1回だけ登るかどうか分からない人なら、レンタルの方が無駄が少ないです。特に富士登山のように一度だけ挑戦する場合は、一式レンタルが便利です。
一方で、年に何度も登山に行くなら、少しずつ購入した方が結果的に安くなることもあります。
毎回レンタルすると、そのたびに費用がかかります。数回使ううちに「これ、買った方がよくない?」となることもあります。
おすすめは、最初はレンタルで試して、続けられそうなら少しずつ購入する方法です。
特に登山靴、レインウェア、ザックは、自分に合うものを持っておくと快適です。
ただし、買うときも一気に全部そろえる必要はありません。登山用品店に行くと、良さそうな道具がたくさんあって目移りします。気づけばレジで山より高い金額に震えることもあります。
まずは使用頻度の高いものから、少しずつそろえていきましょう。
まとめ
登山用品は、まともにそろえるとかなり費用がかかります。
そのため、初心者はまずレンタルから始めるのもおすすめです。登山靴、レインウェア、ザックなどの基本アイテムを借りるだけでも、登山の安全性や快適さはかなり変わります。
レンタル費用の目安は、3点セットなら1泊2日で8,000円〜1万円前後、一式に近い6点・7点セットなら1万3,000円〜1万6,000円前後です。富士登山向けのセットやブランド指定、ゴアテックス指定などを選ぶと、さらに費用が上がることもあります。
レンタルを利用するときは、料金だけでなく、送料、補償、返却期限、サイズ交換の対応も確認しておきましょう。特に登山靴はサイズが合わないとかなりつらいので、利用日ギリギリではなく、数日前に受け取って試着しておくと安心です。
登山を続けるか分からない段階で、いきなり全部買う必要はありません。まずはレンタルで登山を体験し、必要だと感じた道具から少しずつ購入していくのが現実的です。
登山用品は高いですが、レンタルをうまく使えば、最初の一歩はかなり踏み出しやすくなります。山に登る前に財布が滑落しないよう、賢く準備して登山を楽しみましょう。
